ECサイトには、インターネットに接続できれば、商品やサービスをどこでも簡単に購入できる、というメリットがあります。
その一方で、どのサイトも似たような画面構成やサービスになってしまいがちなため、他のECサイトとは一味違うサービスをいかに展開していくか、が重要なテーマになってきます。
ここでは、ECサイトにおいて斬新なサービスを展開するためのポテンシャルを秘めた、最新のECトレンドの数々をご紹介します。
最新のVR技術なら、世界中を旅行しながらショッピングを楽しめる
ECトレンドの1つはVR技術です。仮想空間の中に360度で表現されたバーチャル店舗の中を、実際に移動するようにしてショッピングを体験する、という技術がすでに実用化されています。
VRで表現された店内を歩き回るだけでも、未体験のユーザーにとっては非常に新鮮な体験になります。
中国の大手のEコマースが提供するVRでは、世界各国を象徴する場所を旅行しながら各地の商品を購入する、というサービスが展開されています。
VR技術は更なる発達が期待される分野です。将来的には、仮想の試着室でフィッティングを楽しむ体験や、触感を伝えるグローブを着用して商品に触れる技術も、すでに構想段階に入っているようです。
VRの技術をECの分野に投入することで、集客力をアップさせるだけでなく、ユーザーに新鮮な驚きや感動を提供することが可能になります。
参照:アリババ BUY+
人工知能が人間に代わって最適なECサービスを考えてくれる
コンピューターが自ら考えて自分の動作を修正し、人間の手を離れて進化していくことができる、というディープラーニングの技術の発達によって、人工知能が大きく注目されるようになっています。
飲食、ホテル、警備など、様々な分野において人工知能を用いたテクノロジーが投入されていますが、ECの分野においても、人工知能による斬新なサービスが展開されています。
例えば、ECサイト内でのユーザーのマウスの操作を人工知能が分析し、ユーザーの興奮度が最高に高まったと判断した場合にのみ、割引サービスなどのクーポンをユーザーに提供する、というシステムが実用化されています。
興奮が高まっているタイミングでサービスを提供されることで、ユーザーはそのECサイトに大きな満足を覚えるようになります。
ECサイトにとっては、購入に結びつかないクーポンの乱発を防止することで、不要なコストの削減や、過剰なサービスの軽減を図ることができます。
その他、ユーザーが回覧した商品画像を人工知能が解析して類似する商品をレコメンドするサービスや、ユーザーの性格を分析して最適な営業方法を提案するサービスなどが実用化されています。
人工知能が人間に代わってユーザーの行動を解析することで、その人物の性格や特徴ごとに最適化されたサービスを、ECサイトにおいて展開できるようになります。
参照:ZenClerk
さいごに
いかがでしたか。
仮想空間での世界旅行を手軽に楽しめるVR技術や、人間の性格を細かく分析することができる人工知能のテクノロジーをECに導入することで、今までにない斬新なサービスを展開することが可能になります。