楽天市場が提供する決済サービス「楽天ペイ」ですが、2019年1月31日より後払い決済が導入されることをご存知でしょうか?
これまで楽天ペイでは、クレジットカード決済、電子マネー決済(楽天Edy決済・Suica決済など)、金融機関利用決済(楽天講座決済・楽天銀行あんしん口座引落・ペイジー決済など)、コンビニ決済(セブンイレブン・ローソンなど)、auかんたん決済、Apple Pay、代金引換、ショッピングクレジット/ローン、オートローン、リース、法人向け請求書払いに対応しておりましたが、後払いは楽天外の後払い決済サービスを利用する必要がありました。
この度ようやく楽天ペイに後払い決済が導入されることとなりますが、全店舗一斉に自動的に導入となるため、今のうちに対応方法を知っておきましょう。
楽天ペイについてのおさらい
そもそも楽天ペイがなぜ導入されることとなったのでしょうか。楽天は導入について以下のように説明しています。
- ユーザが利用可能な決済手段の大幅拡充、全店舗統一化
これまでは店舗ごとに決済手段、手数料などがまちまちでユーザが混乱する原因となっていたため、どの店舗でも同じ手段、手数料で利用できるようにするため楽天ペイを全店舗導入することとなりました。
ECの巨人であるAmazonなどはすでに実現されているため、早急に対応する必要があったと推測されます。
これにより楽天内での購入における判断基準から「決済」で選ぶという手間をなくすことができたのです。 - 店舗様の入金サイクルの統一と短縮化
楽天ペイでは入金サイクルが統一化されまた短縮化されたため、店舗としては資金計画が立てやすくなるというメリットがあります。 - 不正注文検知機能の強化
不正注文のモニタリングが強化されることでなりすまし等の被害を未然に防ぐことが可能となります。 - チャージバック補償制度の強化
一定額までのチャージバック補償が無料で付帯されます。 - 店舗様の決済関連業務の代行
楽天市場がシステムとオペレーションセンターを構築し、決済関連業務(ユーザへの入金依頼処理、入金確認業務、返金対応業務など)を代行します。 - 契約事業者様単位での入金額と請求額の相殺機能の導入
複数店舗を出店している場合、店舗ごとではなく契約事業者ごとに決済代行を行なった代金から楽天市場から店舗への請求を差し引いた上で店舗へ入金されるのでシンプルになります。もちろん内訳として店舗ごとの入金額と請求額を確認することも可能です。
昨今のEC事情を鑑みると、楽天出店店舗の弱点となっていた部分をカバーする施策であると考えられます。
また楽天ペイの後払い決済は以下の2社を通してサービス提供がされるとのことです。
- ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社
- 株式会社ネットプロテクションズ
後払い決済導入にあたり必要なことは?
楽天ペイによる後払い決済はシステムとして自動的に導入されるため、基本的には店舗での対応は不要です。
しかし以下の場合は対応が必要となります。
すでに後払い決済を利用している
NP後払いなど、すでに選択制決済手段の後払いを利用している場合は、1月31日以降はカート画面の決済方法で表示されなくなくなるため、会社概要、お支払い方法以外のページ(楽天GOLD含む)で後払い事業者のロゴや商品ページでの手数料表記などを記載している場合、全て削除・修正する必要があります。
メール便で後払い決済を利用可能としたい
後払い決済でメール便を利用する場合、追跡可能メール便の登録が必要となります。
登録していない場合は、配送方法設定で利用している追跡可能メール便を登録します。
【利用可能な追跡可能メール便】
- ヤマト運輸:ネコポス
- 日本郵便:ゆうパケット、レターパックプラス、レターパックライト、新特急郵便、特定記録、クリックポスト
- 福山通運:フクツーメール便
- Rakuten Express
後払い用のサンクスメールを設定していない
後払い決済の場合に送信するサンクスメールの内容を適切なものに設定しましょう。
楽天RMS内の「店舗運営Navi」でメールのサンプルが提供されていますのでこちらを参考に設定します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Amazonなど楽天以外のECモールなどと比べ店舗ごとに異なる決済手段が用意されていた楽天ですが、今回の楽天ペイによる決済方法の統一化により、どの店舗でも同じ決済方法が利用できることでわかりにくさの改善が図られ、より楽天の利用がしやすくなることで結果的に楽天全体の売り上げが上がることが予想されるので、しっかり対応しておきましょう。
とは言え「ただでさえ忙しいのに、楽天ペイの後払い決済の対応なんてやってられないよ!」という声が聞こえてきそうですが、楽天市場のガイドライン改定や機能追加などをその都度調べて対応するのは大変ですよね。
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