売り上げが大きく変わる!?キャッチコピーの作り方

会社が大きくても小さくても、商品を売る際に全力を尽くして捻出するのがキャッチコピー。

商品の魅力を端的に伝え、購買意欲を掻き立てる…そんなキャッチコピーは、売り上げに直結する重要な要素といえます。でも、糸井重里さんのように「名キャッチコピー」を生み出すにはどうしたらよいのでしょうか?

こちらの記事では、そんなキャッチコピーの作り方を説明したいと思います。

 

STEP1 情報収集と整理

商品の魅力を表現するためには、まずはその商品の情報をまとめ上げる作業が大切です。

大きさや重さ、手触りや舌ざわり、香りや人気の度合いなど画像で見ただけでは伝わらない商品の特長を箇条書きにして情報をまとめ上げていきましょう。

また特長だけでなく、その物を購入することで受けられる恩恵である『価値そのもの(ベネフィット)』も箇条書きにしていくとよいでしょう。

 

 

 

STEP2 ターゲットを絞る

ただ漠然と“良さ“を伝えようと情報を羅列すると、さっぱりとしたキャッチコピーになってしまいがちで、あまり心に響かないキャッチコピーになると言われています。

良いキャッチコピーを作るためには、伝えたい相手をしっかりと考えてからキャッチコピーを生み出す「ひと手間」が必要となります。

年齢や性別、利用される人物をしっかりと設定して考えていくと、だんだんとその物を必要としている人物の悩みや要望が見えてきます。

ドラえもんの歌の歌詞にある「こんなこと良いな できたらいいな」がまさにそれで、購入を迷っている人物の要望を満たすコピーを考えるようにすることがコツです。その為の人物設定も非常に重要となってきます。

 

 

 

STEP3 絶対に伝えたいことを決定する

STEP1でたくさんの情報が箇条書きできたら、STEP2で決定した人物の要望を満たせるものを選択していきます。同じような内容が複数ある場合には簡潔に伝えられるように一つにまとめていきます。まとめていく作業を行う際には、興味性・具体性・反社会性・価値を複合的に考えていきます。

 

◆興味性

伝えたいターゲットがどんなことに興味を持っているか?を訴える言葉を「利益側」と「不利益側」の双方向から考えてみましょう。

例 ダイエットしたい人にトレーニングマシーンを売りたい場合
利益側 「一日たったの5分」と、そんなに簡単なのかとお手軽さを訴えます。
不利益側「あなたの方法で大丈夫?」と、今のやり方を否定して不安感をあおります。

人間は新たにもたらされる+αの利益よりも、現状から下がる「マイナスの面」を避けようとする傾向があります。商品やサービスにより、不安感をあおるといった不利益側の表現がより興味を引く場合があることも覚えておいてください。

 

◆具体性

1番の例でも示しましたが、「毎日誰にでも簡単にできます」と書くよりも、数字を具体的に入れて「一日たったの5分」と書いた方がより具体的に想像しやすくなります。一日というのは1440分であり、そのうちのたった5分なら「時間が取れそう」「5分は短いから続けられそう」と、より想像しやすく現実味を帯びます。数字を入れて具体性を示すようにしてください。

 

◆反社会性

反社会性というとギョッとしますが、これは社会通念を覆す意味になります。世間一般で「×です」といわれていることを「実は〇なんです」と書くことで「え?なんで?」と一気に興味を引くことができます。
「実はダイエットには激しい運動は必要ありません。このボールに座ってテレビを見るだけでOKです」実際には、ボールが不安定なので体が常にバランスを取らないといけないのですが、コピーを見るとどうでしょうか?簡単に続けられそうな気になりませんか?

 

◆価値

商品が持つ特長をあげてもお客様は興味をひきません。その商品の良い点が自分にどのような恩恵をもたらしてくれるかがハッキリとわからないからです。特長がお客様にどのような効果や結果をもたらすかをわかりやすく提示する必要があります。その物自体の価値でなく、お客様が感じる価値を訴えるようにします。

商品の価値    「新商品は従来品の2倍の効果をもたらします!」
お客様が感じる価値「新商品なら今までの半分の時間で運動は終わり!」

 

 

 

STEP4 言葉を短くまとめる

STEP3までの工程で情報がまとまったら、表現を工夫してより短く端的に訴えられるよう工夫していきます。キャッチコピーやサブタイトルの入力箇所は、出店しているモールによっては文字数が短く制限されている場合があるためです。たくさん盛り込みたい、もっと知ってほしいと思うと長くなりがちですが、ここは短くまとめて、あとは商品説明個所で画像や文章でじっくりと説明するようにしましょう。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?キャッチコピーは正解がない世界なので、一度決めて終わりにせず色々と変えてみて売れ行きなどの反応をみるようにしてみてください。その際には、とにかく簡潔に表現することでお客様が簡単に理解できるといった点を忘れないでください。

あの糸井重里さんが商品を売るのにこれ以上ないキャッチコピーとしてあげたのは「今売れてます。」です。