対応必須!楽天が制定した「商品画像登録ガイドライン」とは?

楽天市場が2018年1月に推奨ガイドラインとしてリリースした「商品画像登録ガイドライン」がこの度必須ガイドラインとして改訂されることとなったのはご存知でしょうか?

今回はガイドラインの内容と実際にいつから実施されるかについて解説致します。

なぜガイドラインを制定したの?

そもそもなぜ楽天市場は「商品画像登録ガイドライン」を制定したのでしょうか?

楽天市場によると、商品ページの画像についてユーザー調査を行なった結果、これまで楽天市場が推奨してきた「賑やかな画像」がほぼ全ての結果で「見にくい、安っぽい感じがする」という評価であり、代わりに白抜き画像が最もよい結果だったとのことで、この調査結果やユーザーの声を元に、商品の探しにくさという課題を解消し、インターネット最大級のECモールとして店舗様と共に成長し続けるため、楽天市場は商品画像登録ガイドラインの制定、必須化が急務であると判断したとのことです。

楽天市場に出店している店舗からすると対応に必要なコストがかかるなどよくないことばかりのように感じますが、楽天市場の成長が留まると各店舗の売り上げにも影響してきますので、調査結果を鑑み、ユーザーの利便性向上のため対応する必要がありそうです。

今後のスケジュールは?

それでは今後どのようなスケジュールでガイドラインが改訂されるのでしょうか?

 

2018年1月15日(月)推奨ガイドラインとしてリリース

2018年7月19日(木)必須ガイドラインとして改訂

2018年10月 違反点数対象ガイドラインとして改訂予定(加点猶予期間の開始)

2019年1月 2019年1月時点の違反画像に対して違反点数の加点運用を開始予定

 

楽天市場からアナウンスされている予定では、2018年7月の改訂ですでに必須ガイドラインとなっているため、2018年8月現在ではガイドラインに則した形にする必要がありますが、違反点数制度化が開始されていないため、実際に罰則等があるわけではありません。

そして2018年10月より開始される予定である違反点数制度化が始まると、違反対象となる画像を商品ページの第一画像として設定している場合、違反点数対象となりますが、2019年1月までの違反点数加点猶予期間のため、実際には加点はされないという状態になります。

2019年1月からは加点が開始されるので、この時点で違反対象となる画像を設定している場合、違反点数として加点されてしまいます。

ガイドラインの判定基準は?

それでは実際にどのような画像が違反と判定されてしまうのでしょうか?

ガイドラインで違反と判定されないためには以下を全て満たしている必要があります。

テキスト要素占有率

0%〜20%とする

 

以下はテキスト要素として判定されますので、画像の20%以内とする必要があります。

「ロゴ」「産地、容量等の補足情報」「送料無料、値段等の補足情報」「商品が写っていない写真(生産者の顔写真のみなど)」「イラスト」「ウォーターマーク」「No imageの文字」「画像クレジット」

枠線

枠線なし

 

枠線とは画像の4辺を囲う線のほか、L字・帯状などの要素を指します。

辺の太さに依らず、枠線の使用は不可といたします。

画像の輪郭を強調するための線(辺の数を問いません)、テキスト要素を配置するための帯状のオブジェクトのそれぞれを枠線と定義します。

ベタ塗りの合成は枠線と判断します。

画像内の長方形のロゴやアイコン、テキスト要素は辺に対し50%以上を占める場合、枠線と判断される場合があります。

正方形、円形等のオブジェクトが連なって配置されている場合、枠線と判断される場合があります。

透過の有無に関わらず枠線と判断します。

境界線のぼかしの有無に関わらず枠線と判断します。

画像の合成は可能ですが、切り抜いていない状態で合成する場合は、画像同士の境界線が見えない状態としないと枠線と判断します。

カラーサムネイルや画像の切り抜きに施した縁取りは枠線と判断されません。

背景

白背景ベタ塗り・白を基調とした写真背景

 

白を基調とした写真背景出ない場合は白以外の背景色のベタ塗りと判断されます。

 

実際何をすればいいの?

まずはご自身の店舗の各商品に登録されている第1画像を確認してみましょう。ガイドラインに適合しているかをチェックし、適合できていない商品をリストアップします。

適合していない画像に対しては白背景の商品写真を撮影し直すか、現在の商品写真を画像加工ソフトで商品部分のみ切り抜き白ベタ塗りの上に合成する方法で適合している画像を用意します。

商品ページの第1画像をこれらの方法で用意したものに変更すればガイドラインに適合したことになり、そのほかの画像に関しては第2画像以降や商品詳細説明文内で掲載するのが一番確実な方法となります。

 

白背景で撮影し直す場合

ご自身で行う場合は白背景のセットを用意したり、照明を用意するのは大変なので、撮影キットを購入して行う方法が一番簡単です。

初期コストと撮影の手間はかかりますが、一度キットを購入してしまえばランニングコストがかからず継続できるのが魅力です。

小型商品向けで59,800円から購入でき、撮り方サポートを受けられる点もポイントです。

参照:王様の撮影キット

 

ご自身で撮影する時間や手間、場所がない場合は業者に依頼するという手もあります。

白背景で商品のみを撮影するサービスを利用するのが良いでしょう。

撮影プランでしたら300円/1商品/1カットで撮影可能です。

参照:株式会社エレクアライズ 商品ページ用サムネイル画像作成サービス 撮影プラン

 

画像加工で用意する場合

「切り抜きなんて自分でできないよ」という方は、切り抜き専用のWebツールを利用するという方法もあります。

切り抜き専用ソフトなので操作が簡単な点がよいのですが、対象商品の複雑度(人物やファーのついたものなど)によっては仕上がりが画像加工ソフトに比べると粗くなってしまう場合が多いです。

また海外のサービスなので説明が英語だったり、支払い方法が制限されているなどという点も考慮が必要な点です。

参照:Clipping Magic

参照:AutoClipping.com

 

また画像加工に関してもご自身で行う時間がない場合は業者に依頼するという手もあります。

対策を行いたい商品を指定するだけで、画像加工、楽天R-Cabinetへの登録、楽天RMSへの設定まで行なってもらえますので、時間がない方にぴったりです。

画像加工は1点あたり300円で依頼できます。

参照:株式会社エレクアライズ 商品ページ用サムネイル画像作成サービス 画像加工プラン

 

まとめ

店舗オーナーとしては通常業務だけでも手いっぱいの中、ガイドライン対応にさく時間がないのが現状かと思います。

全てを自分でやる、全てを業者に頼むだけでなく、できる範囲で自分で対応し、自分では難しい部分は業者に依頼するという使い方もあります。

ご自身で対応する場合でも業者に依頼する場合でも、違反点数加点が開始する2019年1月の直前であたふたしないようなるべく早く対応するようにしましょう。