割引して商品を販売する際にエビデンスの提示が必要なことをご存知ですか?

「今なら3,000円OFF!」

楽天市場に出店中の方は、バナーや商品説明文にこのような記載をした経験があるかと思います。

最近話題の「二重価格表示」ですが、消費者庁の「価格表示ガイドライン」によると、消費者の選択を誤らせる原因となるため、二重価格表示(通常価格○○円のところ今なら××円など)をする場合、割り引かれている根拠を証明(エビデンス)する必要があると示しています。

価格表示は、消費者にとって商品・サービスの選択上最も重要な情報の一つです。したがって、価格表示が適正に行われない場合には、消費者の選択を誤らせることとなります。このような観点から、価格表示に関する違反行為の未然防止と適正化を図るため、どのような価格表示が一般消費者に誤認を与え、景品表示法に違反するおそれがあるかについて「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(価格表示ガイドライン)[PDF: 190KB]を公表し、考え方を明らかにしています。

引用元:消費者庁 | 二重価格表示

楽天市場内でも「メーカー小売価格の50%OFF!」など、メーカーの希望小売価格から割り引いていることを証明する「証拠」の提示が必要です。カートの価格欄だけでなく、バナーなどで割引率を表示する時にもエビデンスの提示が求められます。

楽天市場では表示価格として「メーカー希望小売価格」と「販売価格」を表示する「二重価格表示」を行う機能がありますが、表示価格のエビデンスを適切に提示しているかシステムが自動的にチェックを行い、問題なければ表示が可能となっています。

「メーカー希望小売価格」を表示するためには以下の設定が必要となります。

エビデンスの準備

エビデンスとして認められているのは以下の4点となります。

  1. メーカーのサイトでメーカー希望小売価格または消費者向け販売価格として明確に表示されていることがわかるページのキャプチャ画像
  2. メーカーが作成した消費者向けのカタログでメーカー希望小売価格または消費者向け販売価格として表示されていることがわかるもののキャプチャ画像
    (カタログの表紙と該当ページ、発行者がわかるページすべて)
  3. メーカーの新聞・雑誌広告で、メーカー希望小売価格または消費者向け販売価格として表示されていることがわかるもののキャプチャ画像
  4. メーカーによって希望小売価格が印字されていることがわかる商品本体または商品本体に付いた商品タグを撮影した写真
    (ブランド名やメーカー名が印字されているものに限ります)

ファイル形式としては「jpg(jpegは不可)、gif、png、pdf、html」のみ可能で、R-Cabinetまたは楽天GOLDにアップロードしておきます。ファイル名には必ず「evidence」という半角英字を含める必要があります。

商品ページへの設定

該当商品の「PC用商品説明文」欄に以下のいずれかのテキストを正確に記載する必要があります。テキストにはエビデンスへのリンクを設定します。

  1. メーカー希望小売価格はメーカーサイトに基づいて掲載しています
  2. メーカー希望小売価格はメーカーカタログに基づいて掲載しています
  3. メーカー希望小売価格はメーカー広告に基づいて掲載しています
  4. メーカー希望小売価格はメーカー商品タグに基づいて掲載しています

以上で、表示価格に「メーカー希望小売価格」と「販売価格」を表示することが可能となります。

ご注意ください!

エビデンスとしてメーカーのサイトへ直接リンクを設定している店舗もありますが、メーカーのサイトは突然該当のページが削除されていたり移動されていたりしてリンク切れとなり、意図していない形で違反をしていることとなり、最悪の場合「出店停止処分」や「退店処分」となることも考えられます。

以上を考えると、メーカーのカタログを全て電子データ化して自ストア内に掲載し、そこにリンクする方法が確実です。

エビデンス作成代行サービスおすすめ3選

紙のカタログからインターネットに掲載可能なPDFファイル形式に作り変えるサービスは色々とありますが、サポート、価格、品質という3つのポイントのどこに重点をおくかで選ぶとよいでしょう。

 

1. エレクアライズのエビデンス作成代行サービス:楽天市場に精通した制作会社によるサービスが魅力

※参考:エビデンス用PDF制作代行サービス

楽天市場をはじめとするEC制作とWEBサイト制作を主とする制作会社によるエビデンス作成代行サービスです。

楽天市場に精通しているので、エビデンス資料をどこにアップロードすれば良いか、商品ページにはどのように設定すれば良いかなど、細かいサポートまで任せられるところが魅力です。

また作成したエビデンス資料には透かしを入れて他店舗に無断使用されないようにしたり、オプションでエビデンス資料を一覧掲載する専用ページの作成も行なっているので、商品登録の際の手間も大幅に改善されるなど痒いところに手がとどくサービスを提供しています。

価格帯:1冊あたりおおよそ15,000円〜20,000円

2. そのままSCAN:書籍を裁断せずに電子書籍化するサービス

※参照:そのままSCAN

書籍を裁断することなく電子書籍化が可能なサービスなので、入手が難しいカタログやお借りしているものなどの場合は安心して任せられるサービスです。

利用実績2000社からも品質と安心感が伺えます。

価格帯:基本代金 1,000円、300dpiでA4以下の場合 33円/1ページ
※最低10,000円以上からの発注が必要。

 

3. 鹿島メディアバインド株式会社 : 都内、市内への出張スキャニング

※参照:鹿島メディアバインド株式会社

一般文書からフィルムまで各種の電子データ化を行なっていますが、特に特徴的なのが都内、市内に出張でスキャニングを行なってくれるサービスです。電子化する対象が大量にある場合や持ち出すことが難しい場合などに便利なサービスとなります。

価格帯:都内、市内への出張スキャニング12,000円〜/1日

 

さいごに

いかがでしたか。今回の記事では、楽天市場で厳しくルールが決められている「二重価格表示」の対応方法と、エビデンスの作成を依頼可能なサービス3選をご紹介しました。

割引表示は他店舗に対するアドバンテージを最大限アピールする方法のうちの1つなので、しっかり対応して価格表示機能を確実に利用してはいかがでしょうか。